風が強く吹いている

前から読みたかったけど、いつも貸し出し中だったこの作品。

風が強く吹いている


風が強く吹いている/三浦しをん


箱根駅伝を題材にした作品です。

走るために生まれながら、走ることから見放されかけていた清瀬と蔵原。二人は無謀にも陸上とは無縁だった八人と「箱根」に挑む。走ることの意味と真の“強さ”を求めて……。

絶対にありえない設定だと思うのですが、でもすっごくおもしろかった。
特に後半の、各メンバーがそれぞれの区間を走る描写。
「走る」ことへのそれぞれの思い。
箱根を走るという行為は同じなのに、皆がそれを別々な形で受け止めていて、でも皆が同じ高みを目指している。
寛政大のアオタケメンバー皆のファンになってしまいました。

実際に沿道で応援している気分で読みましたよ。

500ページを超える長編ですが、一気に読めてしまいます。

読み終えるのがもったいない！！と心底思えた小説。

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